高橋貞次

高橋貞次（たかはしさだつぐ、1902年4月14日 – 1968年8月21日）は、日本の刀匠。重要無形文化財保持者（人間国宝）。愛媛県出身。貞次は号であり、本名は金市です。

1919年東京の中央刀剣会養成工となり、以後大正年間より古刀の作風を研究し、五ヶ伝に精通しました。1936年故郷松山に鍛錬場を開きます。翌々1938年には第一回刀剣展にて内閣総理大臣賞を受賞し、1940年には鎌倉八幡宮の御宝御神刀を鍛えています。 1968年8月21日、66歳で亡くなりました。

戦後は刀剣保存運動に尽力。皇室関連の作刀を多数行いました。1951年に伊勢神宮式年遷宮の御宝御神刀を鍛えています。四年後の1955年、これらの活動と成果が評価され、人間国宝に認定されました。刀匠としては初の、愛媛県出身者では今日にいたるまで唯一の人間国宝です。刀匠からの人間国宝にはのちに、悠仁親王の守り刀を製作した天田昭次らが出ています。
受賞後の1959年、皇太子明仁親王（現・明仁上皇）成婚に際して皇太子妃美智子（現・上皇后美智子）の守り刀を鍛えました。ちなみに明仁親王の守り刀を鍛えたのは、二代目師匠月山貞勝です。
その後1965年の礼宮文仁親王（現・秋篠宮）に至るまで、皇太子妃所生の皇男子の守り刀を鍛え続けました。

第二次世界大戦後、ミャンマーの指導者になったアウンサンは、高橋貞次作の日本刀を所持しており、死後、刀は娘のアウンサンスーチーに引き継がれています。