豊後では煎茶道具を高価買取しています。
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煎茶道具の高価買取ポイント
最近の旬と言えばやはり唐物と呼ばれる中国物で、素晴らしい細工の物が多く、高値が見込めます。紫砂壷と呼ばれる朱泥の急須、錫で出来た茶托や茶心壷などはコレクターの方からの注文も多く人気の商品です。古竹を使った茶合や茶巾筒も同様です。これらの物で時代の古い作品になると、驚く程の高値が付く事もあります。また珍しい形や模様、極端に小さなお道具や見たこともない意匠の涼炉や器局、細やかな象眼模様の鉄瓶や口造りの凝った形の銀瓶など、希少性の高い物は、かなりの高値で取引されています。
共箱の有無も重要で、昔から大事にされてきた物にはそれなりの支度が施されています。一つ一つ古裂による仕覆を被せ、時代箱に納められている物は高額査定が期待できます。
比較的小さく、使用頻度の高い煎茶道具は傷の有無も重要なポイントです。煎茶碗の縁や急須の注ぎ口や蓋には、よく欠けやひびが見られますし、錫や銀製品も保存状態が悪いとかなり劣化してしまいます。お手入れ方法も大事で、例えば錫の茶托など黒ずんでいるからとピカピカに磨いてしまうと逆に価値が下がりますので、十分気を付けてお手入れされて下さい。
日本の煎茶道具に関しては、京焼の三浦竹泉や薩摩の沈寿官、有田焼の柿右衛門の物はとても華やかで手が込んでいるので高値が見込まれます。人間国宝や人気陶工によるお道具も高値が付きますが、共箱の有無が重要なポイントとなります。
箱と中身がばらばらに保管されている事も多いので、こちらでお手伝いさせて頂き、中身を合わせますので空箱は処分せず、何でもお見せ下さい。
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よくあるご質問
- 茶道具と煎茶道具の違いがよく分かりません。煎茶道具とはどういった物があてはまりますか?
一般的に言われる茶道具と煎茶道具とは、器形やお道具の種類が若干違ってきます。 煎茶道具は、全体的に小さいお道具が多く渋めのものが好まれて使われています。 現物や写真等でお問い合わせ頂きましたら、ご説明致しますので1点からでもご相談下さい。
- 錫でできた茶托も買取できると聞きました。4枚しかなくてもいいですか?
物によっては、5枚や6枚がセットの基本枚数となっている為、若干査定額は下がるかもしれませんが、バラで購入を希望されるお客様もいらっしゃるので、是非拝見させて下さい。
煎茶道具の買取について
煎茶道が生まれたのは江戸時代初期と言われており、江戸時代初期に禅宗の一つである黄檗宗を開いた隠元隆琦が開祖したとされています。
広い意味で煎茶は、茶葉を揉まずに乾燥して粉末にした抹茶に対して、茶葉を湯に浸して成分を抽出する煎じ茶のことを言います。
また、煎茶道とは、一般に知られている抹茶を用いる茶道とは異なり、急須等を用いて煎茶や玉露などの茶葉に湯を注いで飲む茶道です。
18世紀、茶道の世界において形式化が進みつつあったことへの反発に加え、煎茶自体が当時最新の中国文化であったことなどから、形式にとらわれずに煎茶を飲みながら清談を交わす、「煎茶趣味」が文人の間で急速に広まっていきました。
その後明治・大正期の文明開化の流れの中で西洋文化がもてはやされたことから、中国文化に由来する煎茶道は一時衰退を余儀なくされますが、昭和に入り煎茶道を復興しようとする動きが各地で盛んとなり、1956年には全日本煎茶道連盟が設立されます。1960~1970年代には煎茶道は一時隆盛を迎えます。煎茶の大衆化が進むにつれ煎茶道への関心が薄れた時期がありましたが、現在、日本茶・緑茶のブーム再燃と共に煎茶道の動きが再び活発化しつつあります。
煎茶道具
煎茶の道具は種類も多く、その名称も耳慣れないものが多いようです。
同じ道具でも異なった色々な呼び方をされることも少なくありません。
煎茶の風習が中国から伝えられたこともあって、初期には、中国から渡って来た道具を主として使用していましたが、日本での煎茶の発展、飲まれるお茶そのものの変化に応じて、新しい道具も作られるようになりました。
もちろん、中国の道具、すなわち唐具といわれる道具が現在でも珍重されていることに変わりありません。
ここでは、各々の名称の中で、最も一般的と思われるものを最初にあげ、他の名称も並記しております。
各々の名称の由来等は省略し、道具そのものの簡単な説明にとどめてあります。
急須(きゅうす)・茶銚(ちゃちょう)・急尾焼(きびしょう)・茗瓶(みょうへい)
一般に使われている急須のことで、誰もがよく知っているものでしょう。
急須には二つの形があります。横手と後手の二つです。一般に使われている形のものが横手といわれるものです。後手といわれるものは、注ぎ口と持ち手が一直線上にあるものをいいます。
茶銚という場合は後手のものをさします。
横手の急須は炉にかけられることがありますが、後手のものは直接火にかけることはありません。流によって、後手だけを使用するところもあります。
大きさについて見ると、横手のものが大きく、後手のものは小さめです。
急須は、煎茶道具の中でも重要なものであり、古来数々の名品といわれるものがあります。
中国から渡って来た朱泥(しゅでい)の急須(後手のもの)で、万豊順記、三友居などの名品、恵孟臣、孟臣などと珍重されるものがたくさんあります。
日本のものでも、木米、道八、竹泉などの名品があります。
茶心壷(ちゃしんこ)・茶入れ・茶壺
茶の葉の入れもので、左にあげた名の他に様々な呼び方をされますが省略します。
大きさは様々ですが、お手前に必要な分量が入れば良いでしょう。
形は、四角・丸・六角又は八角・壺形と色々な形があります。
材質は錫のものが多く、陶磁器、竹、木などのものがあります。陶磁器のものでも、特殊な場合を除いて、染付、赤絵など美しいものが多いようです。
茶の葉がしめることなく、また扱いやすいものがよいでしょう。
茶合(さごう)・仙媒(せんばい)・茶則(ちゃそく)・茶量(ちゃりょう)
お茶の葉をはかって、急須に入れる道具ですが、大きさや材質は色々なものがあります。
材料で最も多いのは竹です。花鳥、山水、詩などが刻まれています。
竹の他、金属、象牙、木などが使われています。竹の場合、節をつける場合と、つけない場合があります。
長さ12~15cmくらいのものが普通でしょう。
これより小さいものも、大きいのもありますが、大きいものでは字を書くときに使われる腕枕といって、腕をのせる台と混同されていることもあります。
茶碗(ちゃわん)・茗碗(みょうわん)・茶盃(ちゃはい)・茶盞(ちゃさん)・茶鍾(ちゃしょう)・磁碗(じわん)・啜香(せっこう)
煎茶で使われる小さな茶碗です。
お茶の色がよく判るように、中は白いものが普通です。
大きさについていえば、やや小さいのが玉露用、大きめなのが煎茶用と区別されるでしょう。その形は四通りに分けられます。
茶わんも、急須とともに重要視されていますが、古染付といわれるものが珍重されています。
染付、赤絵をはじめ金襴手のものなど様々なものがありますが、染付のものが最も多いようです。
茶托(ちゃたく)・托子(たくし)・茶台(ちゃだい)・納敬(のうけい)・飛閣(ひかく)
茶碗をのせる台で、一般でも使われている茶托です。
材質、形ともに実に様々なものがあります。
銀、錫、銅、竹、木、などで作られます。
小判形、丸形などを基本に色々な形が作られています。
茶碗との調和を考えて選ぶべきでしょう。
ボーフラ
湯わかしのことです。
素焼で、横手のものと上手のものがありますが、横手のもの、つまり、普通の急須に似た形のものが多いようです。
煎茶道具の中で、何故かこの道具だけが西洋語で呼ばれています。
保宇夫良などという風に漢字で書かれたりしています。
素焼の壊れやすいものであり、手入れをよくしないと湯に臭いが出るので注意が必要です。
水注(すいちゅう)・水指(みずさし)・水滴(すいてき)
煎茶の手前に必要な水を入れておく器で要するに水指(みずさし)のことです。
ボーフラや急須に水を注ぐのに便利なものが良い訳ですが、形は千差万別で色々なものがあります。
陶磁器のものが大部分ですが、金属性のものや竹で作られているものもあります。
煎茶手前でも、抹茶のような水指を使うことがありますが、そのときには杓を使います。
涼炉(りょうろ)
いわゆる焜炉(コンロ)のことで、煎茶独特のものの一つでしょう。
大部分のものは、素焼きですが火を入れるところだけ素焼きのものをはめ込むようにして、本体は磁質のものがあり、絵付のしたものもあります。
形は丸いものがほとんどですが、中には四角や八角のものもあります。
大きさも大小様々ですが、季節によって使い分けられたり、使われる手前によって選ばれたりするわけです。
この涼炉を置く台として炉台があります。陶器が多いのですが、ときには古瓦を使ったりもします。
涼炉に足のある場合は炉台に足のないものを使うことになっています。
火炉(かろ)
普通には瓶掛けと言われるものです。
一般家庭で使われる火鉢の小型のものと考えてよいでしょう。
金属製のもの陶磁器のものと、その材質も色々あります。
涼炉と違って、灰を操作して火加減をするようになっています。
これに、金や銀、土の瓶などを掛けて湯を沸かします。
提籃(ていらん)
竹などで編まれた籠で、茶具一式を入れて持ち運べるようになっており、野外の席などで使われます。
器局(ききょく)
小型の茶箪笥とでも言えるもので、この中に道具を収め、手前が行われます。
煎茶の道具としては古くからあるものです。
その形も、現在では色々工夫され、大きさも様々のものがあります。