粟田口吉光

買取品目刀剣

粟田口吉光（あわたぐちよしみつ、13世紀頃）は、鎌倉時代中期に京都の粟田口で活動した刀工です。通称は藤四郎といい、相州鎌倉の岡崎正宗と並ぶ名工とされ、特に短刀作りの名手として知られています。

吉光は、安土桃山時代に豊臣秀吉によって正宗・郷義弘と共に「天下の三名工」と称されました。徳川吉宗が編纂を命じた『享保名物帳』でも、正宗・郷義弘と共に最も多くの刀剣が記載され、「名物三作（天下三作）」と呼ばれています。ほとんどの作には「吉光」の二字銘を流暢に切っていますが、年期銘のある作がなく、親や兄弟の作からの類推で鎌倉時代中期に活動したと見られています。