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初代 信国

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初代 信国(しょだい のぶくに、生没年不詳(応安2年(1369年)没か)、命日5月14日追号實山一峯)は、南北朝時代の山城国(京都)の刀工で了戒(正応3年(1290年) – 正和3年(1314年)の在銘刀)の弟子です。来-了戒様式に加え、長谷部国重とともに山城国に相州伝を残しました。大進房様式の梵字・刀身彫は行光-正宗-貞宗から信国にも継承されています。

在世中の文書は未出で文明15年(1483年)頃の『能阿弥本銘尽』に「信国 五条坊門堀河ニ住ス 今ニ信国ト打 建武(1334年-1335年)ノ比ヨリ二三代イツレモ信国ト打」と記されるが建武銘は現存せず、通説は「延文三年(1358年)十二月日」(短刀)頃から貞治五年(1366年)十月(短刀、1941年重要文化財指定)頃までとし、建武説を要検討とされています。
筑前初代信国吉貞が慶長6年(1601年)には、「元応(1319年-1320年)頃(中略)帝ヨリ勅勘有(中略)末世ニ名ヲ留メント了戒手ニ付キ鍛冶執行数十年(中略)以後京五條坊門ニ住ミ、初テ信國ト打」と記しており、能阿弥本どおり建武信国もあり得ると考えられています。 享保4年(1719年)、徳川吉宗の「享保諸国鍛冶御改」で信国重包が藩へ届出た「信国系図」に「初代信国 延文年中五条坊門ニ住ス 元来来国行伝ヲ受後鎌倉貞宗伝ヲ受初テ信国ト打」と記され、また、信国吉貞との系図にも「国吉-国行-国俊-来国俊-了戒-国久-信国 長谷部式部丞京五条坊門住ス延文比鎌倉貞宗門入テ伝授」と記されています。


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