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買取品目絵画 浮世絵

東洲斎 写楽

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1794年
突如として浮世絵界に現れ、約10ヶ月の期間内に約145点あまりの浮世絵を発表し、忽然と姿を消した正体不明の謎の浮世絵師として知られている写楽。生没年、出身地、師弟関係なども不明である。その出自や経歴については様々な研究がなされてきたが、現在では阿波徳島藩主蜂須賀家お抱えの能役者斎藤十郎兵衛(さいとう じゅうろべえ、宝暦13年〈1763年〉 – 文政3年〈1820年〉)とする説が有力となっている。写楽作品はすべて蔦屋重三郎の店から出版された(挿図の左下方に富士に蔦の「蔦屋」の印が見える)。その絵の発表時期は4期に分けられており、第1期が寛政6年(1794年)5月(28枚、全て大版の黒雲母摺大首絵)、第2期が寛政6年7月・8月(二人立ちの役者全身像7枚、楽屋頭取口上の図1枚、細絵30枚)、第3期が寛政6年11月・閏11月(顔見世狂言を描いたもの44枚、間版大首絵10枚、追善絵2枚)、第4期(春狂言を描いたもの10枚、相撲絵2枚を交える)が寛政7年(1795年)1・2月とされる。写楽の代表作といわれるものは大首絵の第1期の作品である。後になるほど急速に力の減退が認められ、精彩を欠き、作品における絵画的才能や版画としての品質は劣っている。前期(1、2期)と後期(3、4期)で別人とも思えるほどに作風が異なることから、前期と後期では別人が描いていた、またあまりに短期間のうちに大量の絵が刊行されたことも合わせて工房により作品が作られていたとする説もある。作品総数は役者絵が134枚、役者追善絵が2枚、相撲絵が7枚、武者絵が2枚、恵比寿絵が1枚、役者版下絵が9枚、相撲版下絵が10枚確認されている。2008年に写楽作とみられる肉筆の役者絵が確認された。

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